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パナソニック 汐留ミュージアム「ジョルジュ・ブラック展」

文 [エリアレポーター]コロコロ / 2018年4月27日
ジョルジュ・ブラックって?


汐留コンコースの大きな看板
ジョルジュ・ブラックをご存知ですか?
キュビスムの創始者の一人だそう。予備知識ゼロで展覧会を見たら、どのように作品を理解していくのか追ってみます。

上の看板では、ブラックはジュエリー制作や彫刻家に見えます。
これら作品は、全てジュエリーだと思っていましたが、近づいてびっくり。絵も含まれていたのです。

▼これは、絵だった!

汐留コンコースの大きな看板(部分)
美術館入口のビデオを見ると、フランスで国葬が行われるほどの著名人だったようです。
しかし全く知りません。広報の方から「私も知らなかった」とお聞きし、ちょっと安心しました。

メタモルフォーシスって?
見どころは「メタモルフォーシスを日本で初めて本格的に取り上げた」こと。
メタモルフォーゼなら知ってます。尾崎亜美の曲。
当時「思い出」という意味だと理解していたので、過去を振り返る作品展だと思っていました。
フランス読みとドイツ語の違い、意味は「変容」。
それで納得! 生物学の「変態」のこと。既知感はここだったのです。
ブラックは画家だった。ところが、変容を繰り返し、最後、ジュエリー作家に?
つまり、作品を生物ととらえ「変態」の過程を示す展示なのだと理解しました。

▼変容前の平面画のいろいろ

ミュージアム連動特別展示 1Fリフォームパークにて

展示は晩年の3年間にスポット
館内に展示された作品は、81年のブラックの生涯のうち晩年3年間の作品が中心。
つまり平面から立体へと変化した変態の最終形を提示した空間だったのです。
平面の作品を制作したブラック。
最初の変容は陶器でした。平面に描かれていたモチーフが、陶器に登場します。
さらにさまざまな素材を組み合わせ、バリエーション豊かな造形がみられました。


ジョルジュ・ブラック ≪ペルセポネ≫ 陶器 サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Isrёl

ジュエリーへ脱皮
2次元から3次元への変化は、視覚的変化です。
さらに触覚を加えた世界として、ジュエリー制作に乗り出します。
触覚によって新たな感覚、幸福感をもたらそうとしました。


ジョルジュ・ブラック ≪トリプトレモス≫ ブローチ(金とルビー)サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Isrёl

絵も描いたんだ! と驚いた平面画。
変態した結果がこれです。ブラックはこの変容を、エゲル・ド・ルヴェンフェルドに託しました。
ジュエリー制作を得意とする人に全てを任せる。
思いが強いほど、自分の目指す形を実現するために、一任することはできません。
出会いに恵まれたのでしょう。

さらには彫刻へ・・・


ジョルジュ・ブラック ≪グラウコス≫ (ブロンズとアメシスト) サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Isrёl

ジュエリーは大きくなり、素材の特質と融合した彫刻へ発展。
この作品はアメシストが一つ一つちりばめられ、裏側にも施されています。
そして室内装飾のパネルやタピスリーへと広がります。

一貫したモチーフ「鳥」


ジョルジュ・ブラック ≪青い鳥、ピカソへのオマージュ≫ 1963年 グワッシュ紙 サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Isrёl

全体を通して目にするのが「鳥」です。
平面から立体へ変容。最後、絶筆とされた作品は、平面のグワッシュでした。
ピカソへのオマージュが込められています。人は原点に戻ると言われます。
ブラックも、変容を遂げたあと、キュビスムで共にしたピカソへの思いを平面で原点回帰したのでしょうか?
「鳥」の変容のプロセスは、映像で映し出されています。
ピカソと手をとりサナギが蝶になるように天に羽ばたいたのかもしれません。


会場パナソニック 汐留ミュージアム
開催期間2018年4月28日(土)~6月24日(日)
休館日水曜日
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
所在地東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://panasonic.co.jp/es/museum/
料金一般 1,000円、65歳以上 900円、大学生 700円、中・高校生 500円、小学生以下は無料
展覧会詳細へ 「ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス」 詳細情報
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