インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  エリアレポート  >  泉屋博古館分館 「うるしの彩り 漆黒と金銀が織りなす美の世界」

泉屋博古館分館「うるしの彩り 漆黒と金銀が織りなす美の世界」

文 [エリアレポーター]松田佳子 / 2018年6月1日
泉屋博古館分館では、6月2日より「うるしの彩り―漆黒と金銀が織りなす美の世界」が開催されています。


泉屋博古館入り口
漆工芸は、日本を代表する工芸美術です。
現代の私たちの生活の中にも主に食の文化の中で息づいています。

この展覧会は、住友家伝来の漆工芸品を、「能とうるし-楽器と衣桁-」「宴の器」「伝統文化とうるしの美術」「中国から琉球、そして日本へ」「伝統と革新-明治時代の漆芸家たち-」と、5章に分けて展示しています。


(雲龍蒔絵大鼓胴 江戸時代)
「能とうるし-楽器と衣桁-」では、日本の伝統芸能である能とうるしの関係がわかる展示です。


(源氏車夕顔蒔絵太鼓胴 銘「玉の尾」 江戸時代)
能で使われる小鼓、大鼓、太鼓、笛といった楽器が蒔絵で飾られてきました。
また、会席に使われる膳椀や盆なども、謡曲がテーマになっているものが多々ありました。

モチーフを見て、どの謡曲から着想されたかがわかることは知識人としての素養だったことでしょう。

「宴の器」では、人々が集い、楽しむ宴の席で使われる道具が展示されています。


(蜻蛉枝垂桜蒔絵香箱 江戸時代)
こちらは、平蒔絵に針描や鮑貝、鉛の金貝を使って、春秋の草花と虫たちを幻想的に描いた見事な香箱です。

「伝統文化とうるしの美術」では、茶道具や香道具、硯箱などの展示です。
知識人たちのたしなみであったこれらの伝統文化に使われる漆工芸は、季節や文学的な意匠が用いられてきました。


(牡丹唐草文蒔絵提重 江戸時代)

こちらは、今の時代でいうところのピクニック用品でしょうか。
徳利やお重が揃いになってコンパクトに収納されています。
唐草の模様が美しい蒔絵の逸品です。
江戸時代の人々はここにどんな料理を詰めて戸外に出かけたのでしょうか。

「中国から琉球、そして日本へ」のコーナーは、中国で発祥した漆工芸が琉球に伝わり、日本へと伝来した品々が展示されています。


(双龍図堆黄長方盆 明 万暦20年)
こちらは明の時代の盆ですが、本来5爪を持つ龍は皇帝しか使用することができません。
この盆に描かれた龍の爪は不自然な間隔の4爪です。
元々あった5爪のうち1爪を削り取ったと考えられています。
皇帝の持ち物が下賜されたということでしょうか。


(吉野山蒔絵十種香箱 江戸時代)
「伝統と革新-明治時代の漆芸家たち-」では、柴田是真、迎田秋悦らの作品が展示されています。
近代になって作家として漆芸家の名が伝わるようになりました。
特に柴田是真は欧米でも「ZESHIN」として高い人気を誇りました。

繊細で美しいうるしの工芸品。
ただただ見事なだけでなく、季節や物語、能の主題など奥深いものでした。
日本の美の世界を十分に堪能することができました。

会場泉屋博古館分館
開催期間2018年6月2日(土)~2018年7月16日(月・祝)
休館日月曜日(7月16日は開館)
開館時間10:00~17:00(ただし入館受付は16:30まで)
所在地東京都港区六本木1-5-1
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
HP : https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/
料金一般 800円、高大生 600円、中学生以下は無料
展覧会詳細へ 「うるしの彩り ─ 漆黒と金銀が織りなす美の世界 ─」 詳細情報
エリアレポーターのご紹介
松田佳子 松田佳子
湘南在住の社会人です。子供の頃から亡き父のお供をして出かけた美術館は、私にとって日常のストレスをリセットしてくれる大切な場所です。展覧会を楽しくお伝えできたらと思います。

エリアレポーター募集中!
あなたの目線でミュージアムや展覧会をレポートしてみませんか?

取材レポート
東京都美術館「没後50年 藤田嗣治展」
藤田嗣治
森アーツセンターギャラリー「週刊少年ジャンプ展VOL.3 -2000年代~、進化する最強雑誌の現在(いま)-」
ジャンプ展VOL.3
国立新美術館「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」
「JOJO」展
国立科学博物館「特別展「昆虫」」
特別展「昆虫」
泉屋博古館分館「特別展 狩野芳崖と四天王 ─近代日本画、もうひとつの水脈─」
狩野芳崖と四天王
国立西洋美術館「ミケランジェロと理想の身体」
ミケランジェロ
太田記念美術館「没後160年記念 歌川広重」
歌川広重
根津美術館「禅僧の交流―墨蹟と水墨画を楽しむ―」
禅僧の交流
国立映画アーカイブ「没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより」
旅する黒澤明
横浜美術館「モネ それからの100年」
「モネ」展
マジック・ランタン 光と影の映像史
マジック・ランタン
文豪・泉鏡花×球体関節人形~迷宮、神隠し、魔界の女~
泉鏡花×人形
東京富士美術館「長くつ下のピッピの世界展 ~リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち~」
ピッピの世界展
「静岡県富士山世界遺産センター」がオープン
静岡県富士山世界遺産センター
「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」が開館
森ビル×チームラボ
JRA競馬博物館がリニューアルオープン
JRA競馬博物館
「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」がリニューアルオープン
岐阜かかみがはら
航空宇宙博物館
大阪文化館・天保山(海遊館となり)「画業50年‟突破”記念 永井GO展」
[エリアレポート]
永井GO展
「東京都美術館「没後50年 藤田嗣治展」」
[エリアレポート]
藤田嗣治
「ポーラ美術館「ルドン ひらかれた夢 ―幻想の世紀末から現代へ」」
[エリアレポート]
ルドンひらかれた夢
「ヴァンジ彫刻庭園美術館「須田悦弘 ミテクレマチス」」
[エリアレポート]
須田悦弘
第3回 インターネットミュージアム検定
ミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2018年の展覧会予定(東京近郊・大阪近郊) 博物館・美術館の情報
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
生誕110年 東山魁夷展 特別展「仏像の姿」~ 微笑む・飾る・踊る~ 特別展「王立宇宙軍 オネアミスの翼展 SFアニメができるまで」 生誕110年 東山魁夷展
フェルメール展 アルヴァ・アアルト―もうひとつの自然 鴻池朋子「ハンターギャザラー」 入江明日香展
博物館・美術館検索
ミュージアムキャラクターアワード2018 ミュージアムキャラクターアワード
2018、グランプリは
「雷切丸くん」 でした
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「犬」
グランプリは 《萱草遊狗図》 でした
人気の展覧会 ブログパーツ アクセス数が多い展覧会を地域別にご紹介、ご自由にどうぞ。
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2018 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社