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国立新美術館「生誕110年 東山魁夷展」

文 [エリアレポーター]コロコロ / 2018年10月23日
東山魁夷の全貌を知る大回顧展



国民的画家と謳われた東山魁夷の画業の全貌をたどる大回顧展が開催されています。
代表作の他に、特筆すべき見どころは、奈良・唐招提寺御影堂の障壁画の再現展示です。
建物が雨漏りや地盤沈下による老朽化に伴い、2015年から7年をかけて、平成の大修理が行われています。
2022年まで拝観できない障壁画を間近で見るチャンスです。

東山魁夷の襖絵と床の壁面は、構想から完成まで10年(昭和46~57)を要した力作。
これまで、公開されるのは、年に1回、開山忌に合わせた6/5~7の3日間だけでした。
現地でもしばらくは見ることができない、今回の目玉、障壁画についてレポート致します。


唐招提寺御影堂障壁画へ続く道

平面図と照らし合わせながら見てみよう



御影堂の襖絵68面を全て展示、内部はほぼ再現され、つなげると83mにも。
会場に平面図があるので、照らし合わせながら見ると、御影堂の全貌が浮かび上がります。
5つの部屋に奉納されている襖絵を紹介します。


【1】宸殿の間:《濤声》


【2】上段の間:《山雲》

【1】【2】は、第1期の仕事で日本の景色を描いています。
制作にあたっては、これまで数々の日本の山や海を写生して絵画にした魁夷ですが、改めて日本中を取材しました。

鑑真は日本に5度の渡航を試み失敗。失明しながらも教えを伝えようと来日しました。
鑑真が日本で見たかったと考えられる海と山の景色が描かれています。


【3】桜の間:《黄山暁雲》・・・中国の代表的景勝地


【4】松の間:《揚州薫風》・・・和上の故郷揚州


【5】梅の間《桂林月宵》・・・・渡航に失敗し1年滞在した桂林

【3】【4】【5】は第2期の仕事で鑑真の故郷、中国の景色です。
魁夷は、鑑真和上を理解するため、3年かけて3回、中国に渡りました。
さらに初めて水墨画にも挑戦し、画域を広げています。

ビデオ上映もお見逃しなく



休憩室では、ビデオ上映がされています。唐招提寺の御影堂の映像もありますので必見です。
動線からはずれたところに位置しているので、気付かずに通り過ぎてしまう可能性が高いので注意です。

鑑真・魁夷の見た景色を追体験

東山魁夷は、国交が開かれていない中国に3度、渡りました。その苦労は、鑑真が5度の失敗を重ねて日本にやってきたことに重なります。
《揚州薫風》の松の間は、四方が鑑真の生まれ故郷「揚州」の襖絵で囲まれており、その中央に鑑真の御影「鑑真和上坐像」が安置されています。
揚州は静かな凪のような日もあれば、柳の大きな揺れからその地に吹く風を感じられます。

「松の間」の中央は、鑑真の御影が安置された場所と同じポジションです。
しばしそこに佇ずむと、目には見えませんが裏の襖《濤声》の波音が聞こえてくるようです。
鑑真と魁夷が見た世界、中国の風、日本の海音を「鑑真和上坐像」と同じ位置で体験ができる展示です。

魁夷が中国に渡り、取材をした桂林は焼き群青を用いた厚塗りで描かれました。




会場国立新美術館 企画展示室2E
開催期間2018年10月24日(水)~2018年12月3日(月)
休館日火曜日
開館時間 10:00~18:00、金・土曜日は~20:00まで(入館は閉館30分前まで)
所在地東京都港区六本木7-22-2
03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://kaii2018.exhn.jp/
料金一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円
展覧会詳細へ 「生誕110年 東山魁夷展」 詳細情報
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