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中之島香雪美術館「明恵の夢と高山寺」

文 [エリアレポーター]tomokoy / 2019年3月20日
「明恵(みょうえ)の夢と高山寺」展が、大阪の中之島香雪(こうせつ)美術館で開催されています。



おだやかな表情のお坊さん。
明恵上人(みょうえしょうにん)という鎌倉時代の僧侶で、生涯にわたり自分の夢を記録したことでも知られています。

明恵と、彼の見た「夢」が展覧会のテーマです。

明恵は、京都の高山寺を築いた人です。
高山寺といえば、よく知られているのはこちらの絵巻物ではないでしょうか。

国宝《鳥獣戯画 甲巻》平安時代、12世紀 高山寺 前期:3月21日~4月14日
展示は鳥獣戯画から始まります。
印刷されたものを目にする機会は多いですが、実物を目にする感動は格別。
ウサギや猿の楽しそうな様子に、思わず頬がゆるみます。


鳥獣戯画は、甲巻(こうかん)・乙巻(おつかん)・丙巻(へいかん)・丁巻(ていかん)の4巻からなります。

上の写真は甲巻で、乙巻とともに4月14日まで展示されます。丙巻と丁巻は4月16日~5月6日の展示です。(それぞれの期間中に巻き替えがあります)

このあと、明恵と「夢」をテーマにした展示が続きます。

〈第1章 夢をみる 明恵という人〉では、明恵の肖像画などが紹介されています。

〈第2章 夢をしるす ある日の夢記(ゆめのき)〉
明恵は19歳から晩年の58歳にいたる約40年間、夢を記録し続けました。
それが夢記です。


《夢記》鎌倉時代、13世紀 村山コレクション 全期間
勢いを感じさせる筆致。夢の記憶が確かなうちに書きとめておこうとしたのでしょうか。
この巻物には、正月1か月間の夢が日付順に記されているそうです。

ときには夢で見たイメージを絵にすることもありました。


重要文化財 《夢記 第十篇》鎌倉時代、13世紀 高山寺 全期間
ここに描かれている仏は、明恵が究めようとした『華厳経(けごんきょう)』というお経の主役です。

宗教的なイメージをもつ夢もそうでない夢も、大切な意味があるものとして記録し続け、感想や解釈を記すこともあったようです。

曼荼羅(まんだら)がいくつか展示されています。


重要文化財《華厳海会善知識曼荼羅(けごんかいえぜんちしきまんだら)》鎌倉時代、13世紀 東大寺 前期:3月21日~4月14日
手前の曼荼羅の中央に大きく描かれている仏は、一枚前の写真でご紹介した、明恵の夢に現れ、絵に描かれたものと同じ仏なのだそうです。


重要文化財《神鹿(しんろく)》鎌倉時代、13世紀 高山寺 全期間
どうも、この鹿には魂が入っているように思えてなりません。
木彫りでつくられています。右は妻鹿(めじか)。左の男鹿(おじか)は、おだやかで落ち着いたたたずまい。
ずっとそばで見ていたいような気がします。

〈第3章 夢のあとさき 明恵示寂(じじゃく)〉では、明恵の遺言書(写本)や、明恵が死後会いたいと願った弥勒菩薩像などが展示されています。

〈第4章 夢をつなぐ 村山コレクションへ〉


重要文化財《子犬》鎌倉時代、13世紀 高山寺 全期間
ころころと可愛らしい子犬。首をかしげて、何を見ているのでしょうか。
明恵は犬を可愛がっており、犬の夢もよく見たそうです。

このほか、香雪美術館の「村山コレクション」から、高山寺伝来の作品が展示されています。

高山寺がこれだけたくさんの美術品を所蔵しているのは、明恵の存在を抜きにしては考えられない、といいます。

組織を大きくすることも権力も願わず、ひたすら釈迦を慕い、その背中を追った明恵。
私は鳥獣戯画を目当てに足を運びましたが、明恵や夢、仏教に関心のある方には、より奥深い楽しみがあるのではないかと思います。


会場中之島香雪美術館
開催期間2019年3月21日(木・祝)~2019年5月6日(月・振)
休館日月曜日(ただし、4月29日、5月6日は開館)
開館時間10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
所在地大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階
06-6210-3766
HP : http://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/
料金一般 1,300円、高大生 800円、小中生 400円
展覧会詳細へ 「特別展 明恵の夢と高山寺」 詳細情報
エリアレポーターのご紹介
tomokoy tomokoy
京阪神を中心に、気になる展示をぷらぷら見に出かけています。
「こんな見方も有りか」という感じでご覧いただければと思います。

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