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あべのハルカス美術館「わだばゴッホになる 世界の棟方志功」

撮影・文 [エリアレポーター]白川瑞穂 / 2016年11月18日

日本だけでなく海外でも人気が高く、世界のムナカタと称される板画家(はんがか)、棟方志功の回顧展。習作期の油彩画から、モノクロームまたは色鮮やかな版画作品、肉筆画など、代表作を集めた全60点で、志功の芸術世界を概観します。

サブタイトルの「わだばゴッホになる」は、子供の頃ゴッホの絵に魅せられて画家を志した彼のことばです。

故郷の青森を離れ、東京で絵を描いていた志功は、当時の日本の油彩画の在り方に疑問を持ち、やがて版画に魅せられていきます。

版画を制作し、展覧会に出品するようになった志功は、民芸運動の柳宗悦や濱田庄司、河井寛次郎に認められ、多大な影響を受けます。

特に師と仰いた河井寛次郎の自宅に滞在して禅の講義を受け、仏教をテーマに最初に制作した作品が「華厳譜」。

《華厳譜》「風神の柵」 昭和11(1936)年 棟方志功記念館蔵

志功は風景を写生した後、必ず手を合わせて祈っていたそうです。何か大きな力で作品を描かされていると、自然の力や神仏とのつながりを常に感じながら制作していたようです。

志功は、版画、ではなく板画(はんが)という言葉を用いていました。これは、板の声を聞き、木の魂をじかに生み出そうと制作していたからだと書き残しています。

そして、多くの作品の題名に使っている「柵」という言葉には、自分の願いと信念を一つ一つ納めていくという意味を込めていました

《飛神の柵(御志羅の柵) 》 昭和43(1968)年 棟方志功記念館蔵

「飛神の柵」は、版画でありながらたった一枚しか刷らず、自身でも生涯大切に持っていた、世界でたった一点の作品。裏彩色による鮮やかな色彩とダイナミックな構図が印象的です。

志功の代名詞である美人画は晩年に多く描かれました。豊かな曲線と華やかな彩りで描かれた女性像からは、溢れる母性と生命力を感じます。

《門世の柵》 昭和43(1968)年 棟方志功記念館蔵

他にも、会場の壁をいっぱいに使った大型の作品、長い絵巻状の作品、屏風仕立の作品など、形状も様々で、それらの作品の細かな線の一本一本まで志功の思いが込められ、命を宿しているよう。展示室に入るなり、作品が放つエネルギーに圧倒されます。ぜひ実物を見て体験してみてください。

巡回展はなく、大阪での開催のみになりますので、どうぞお見逃しなく。

会場あべのハルカス美術館
開催期間2016年11月19日(土)~2017年1月15日(日)
開館時間10時~18時、火~金曜日は~20時(入場は閉館の30分前まで)
休館日11月21日(月)、28日(月)、12月31日(土)、2017年1月1日(日・祝)
所在地 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
06-4399-9050 10時~18時
HP : http://www.aham.jp/
エリアレポーターのご紹介
白川瑞穂 白川瑞穂
関西在住の会社員です。学生の頃から美術鑑賞が趣味で、関西を中心に、色々なジャンルのミュージアムに出かけています。観た展示を一般人目線でお伝えしていきます。

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