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あべのハルカス美術館「拝啓 ルノワール先生 -梅原龍三郎が出会った西洋美術」

撮影・文 [エリアレポーター]胤森由梨 / 2017年1月23日
ルノワール先生に憧れて

京都で悉皆屋(呉服のプロデューサー)を営む裕福な家庭に生まれ育った梅原龍三郎(1888-1986)。若干20歳で渡仏し、憧れのルノワールに、なんとノーアポで会いに行きました。ルノワールはそんな梅原を暖かく迎え入れ、二人の師弟関係は彼が亡くなるまで続きます。

この展覧会では、梅原とルノワールの師弟関係を軸に、梅原がルノワールとの交流を通じて、ルノワールの技をどのように自分の技として取り込んでいったのかがご覧いただけます。

(右から)梅原龍三郎《自画像》1908年 / 梅原龍三郎《伊太利亜人》1908年 / 梅原龍三郎《少女アニーン》1908年 / 梅原龍三郎《はふ女》1909年

これらの作品は、梅原がルノワールに指導を受ける前の作品群です。ルノワールに出会った梅原の作風は、どのような変化をたどっているのでしょうか。

(左から)梅原龍三郎《モレー風景》1911年 / 梅原龍三郎「《モレー風景》箱書」1951年。

梅原はルノワールと会い、自作の作品を指導してもらう機会に恵まれます。この作品は梅原がルノワールから直接指導を受けた作品で、指導内容や彼とのやりとりが記録として箱書に記されています。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《バラ》制作年不詳

この作品は梅原の蒐集品で、梅原は生涯、手許に置いて楽しんでいたと言います。

梅原はルノワールの《バラ》を入手した時に、この絵に合うようにと、古い様式の額に入れただけでなく、自身がコレクションしていた古裂を入れ子に配したそうです。特別な装いからは、梅原が抱いていたルノワールへの特別な思いが伺えます。

(右から)梅原龍三郎《浅間山》1970年 / 梅原龍三郎《南仏風景》1962年 / 梅原龍三郎《青楓煙景》1955年 / 梅原龍三郎《バラ、ミモザ》1955年

これらはいずれも梅原龍三郎の晩年の作品です。晩年になるにつれてタッチが荒く、色のコントラストがはっきりとした印象を受けます。

(左から)梅原龍三郎《パリスの審判》1978年 / ピエール=オーギュスト・ルノワール《パリスの審判》1908年

こちらの梅原の作品は、ルノワールの《パリスの審判》が日本に持ち込まれた時に、梅原がそれを聞きつけ、アトリエへと運ばせて模写したものです。この時なんと梅原は90歳。90歳を超えてなお創作意欲が衰えることがなかった梅原ですが、晩年まで師ルノワールの影響は大きかったようです。梅原の晩年の作品はルノワールの作風とは大きく異なり、荒々しいタッチで、人体が浮き上がるように描かれています。

本展覧会では、作品の展示と合わせて、ルノワールと梅原の言葉が記されたパネルも展示されています。その言葉をもとに作品を見てみると、師ルノワールからまるで直接指導を受けているような気持ちで作品を鑑賞することができます。

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会場あべのハルカス美術館
開催期間2017年1月24日(火)~3月26日(日)
開館時間火~金 10:00~20:00 / 月土日祝 10:00~18:00 (入場は閉館の30分前まで)
休館日月曜日[ただし3月20日(月・祝)は開館]、3月21日(火)
所在地 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
06-4399-9050
HP : http://www.aham.jp/exhibition/future/renoirumehara/
展覧会詳細へ 「拝啓 ルノワール先生 -梅原龍三郎が出会った西洋美術」詳細情報
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胤森由梨 胤森由梨
美術が大好きな大学院生です。将来は美術鑑賞に関わる仕事がしたいと思っています。現在、instagram「tanemo0417」「artgram1001」でもアート情報を発信中です!

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