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大阪市立自然史博物館「石は地球のワンダー」

撮影・文 [エリアレポーター]白川瑞穂 / 2017年4月21日

長い年月をかけて形造られ、現代の私たちの目の前に美しく不思議な姿で現れる鉱物や化石。
それらの石に魅了されたお二人のコレクションは、「地球のワンダー」を実感させてくれる展覧会です。

まずは広島大学の故・北川隆司教授が世界中で収集した約2000点から選りすぐった約180点の鉱物の展示。

鉱物学の専門家とはいえ、個人の収集の域を超える規模と多様性に富んだ「ミュージアムサイズ」のコレクションだそうです。
ビジュアルだけでなく、研究対象としても充実した鉱石の数々、と事前の説明を受けてから展示会場に向かったのですが、実物は想像の斜め上を行く、見たことのない種類のものばかり!ちょっとだけご紹介しますね。


これはオブジェかアート作品?
綺麗にカットして研磨した石を配置したようにしか見えませんが、黃鉄鉱という鉱石です。

下の写真は束沸石。クリーム色の束沸石と透明な魚眼石が共存しているのですが、切り取ればアクセサリーに使えそうな美しさです。


こちらの左下のものは、一般的な塩の無色透明に近い色の岩塩です。含有成分によって、オレンジやピンクなどの色がつくそうです。認識していませんでしたが、私たちが食用にしている岩塩も鉱物なんですね。


一方、化石の展示は、香川県在住の金澤芳廣氏から大阪市立自然史博物館に寄贈されたコレクションによるものです。

化石といえば思い浮かぶのはアンモナイト?
カタツムリの殻のようなあの形と思いきや、参加者驚愕のバリエーションが。例えばこちら。
ネジでもヘビでもありません。異常巻き型アンモナイトというのだそう。


では、これはなんでしょう。


正解は木・・・の年輪もしっかり残った化石です!
顕微鏡で見ると樹脂道が確認でき、マツ科であることもわかります。


もともと一本の木だったものが、きれいにセットで残っているのも凄いですね。
奇跡的な確率で生まれた化石、まさに「地球のワンダー」!ロマンを感じます。

下の写真は、ハドロサウルス類の脊椎骨の可能性があると今年1月に学会で発表されたばかりの「恐竜化石」です。


大阪と同じ地層の和泉層群(約8300〜7200年前)、香川県から発掘されました。
大阪府下ではまだ恐竜の化石は発掘されていませんが、近年、京都府で丹羽竜の化石が発見されましたし、今後の発見に期待が高まります。

また、会場内には「47都道府県の石」も展示、紹介されています。


「県の木」「県の花」と同様に各都道府県の化石、鉱物、岩石が決められたのだそうで、岩石に関しては全都道府県のものが展示されています。
お住まいの都道府県や出身地の石が何か、ぜひ探してみてください。

なお、この特別展は、大阪市立科学館の同タイトルの企画展と同時開催となっていますので、あわせてご覧いただくのがおすすめです。そちらも6月4日まで。

子供から大人まで、幅広い年齢層の方が見て楽しめる、知るともっと楽しめる展覧会ですよ。
緑いっぱいの長居公園の散策も楽しみながら、「地球のワンダー」にワクワク、ドキドキされてみてはいかがでしょうか。


会場大阪市立自然史博物館
開催期間2017年4月22日(土)~6月4日(日)
開館時間9:30~17:00
所在地大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23
06-6697-6221
HP : http://www.mus-nh.city.osaka.jp/
料金大人 300円、高校生・大学生 200円
展覧会詳細へ 「石は地球のワンダー ~鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション~」詳細情報
エリアレポーターのご紹介
白川瑞穂 白川瑞穂
関西在住の会社員です。学生の頃から美術鑑賞が趣味で、関西を中心に、色々なジャンルのミュージアムに出かけています。観た展示を一般人目線でお伝えしていきます。

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