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ノイエ・フォトグラフィー

1920-30年代のドイツ写真

内容

 第一世界大戦を経て、社会の有り様が「速度」「量」「密度」の面からそれぞれの急激な変化を遂げた1920年代。当時世界一民主的と謳われたヴァイマール憲法のもと、敗戦からの再出発をはかったドイツは、工業技術の躍進によって経済的な復興を遂げつつあり、それに呼応するかのようにさまざまな芸術領域で大きく進展しました。とりわけ写真表現の領域において、ドイツを震源とする動向が世界を席巻します。それが20年代後半、ほぼ同時期に開花した2つの動向「Neue Sachlichkeit(新即物主義)」と「Neues Sehen(新しい視覚)」です。
 「新即物主義」では、アウグスト・ザンダーによる記録性の高い人物描写やカール・ブロスフェルトによる植物の精緻なクローズアップ、アルベルト・レンガー=パッチュによる工業建設や工業製品への傾倒といった、カメラという機会の眼を通してのみ可能な、対象に対する客観的、直截的な表現を目指そうとする傾向が推し進められました。一方「新しい視覚」での中心的な存在となったのは、1923年よりバウハウスで教鞭をとっていたラ-スロ-・モホイ=ナジです。写真の持つ感光性に着目し、写真を光による自律的かつ創造的な造形活動、すなわち「光の造形」と規定したモホイ=ナジは、フォトグラムなどさまざまな実験的技法を用いて先鋭的な作品を制作し、写真による知覚の変革や拡張を試みました。
 客観的主義、記録対創造という対立関係にあるようにもみえる2つの動向ですが、根底にあるのはともに、機械時代の到来を背景に、写真を絵画の模倣から解放し、新しい時代の知覚にとって重要な表現媒体として再定義しようとしたことであったと言えます。そして、1929年にシュトゥットガルトで開催された展覧会「国際展 映画と写真」では、フォト・ジャーナリズムやドキュメンタリー写真といった同時期に興った潮流も加わって世界へと発信され、「Neue Fotografie(新しい写真)」として国際的な拡がりを見せました。その後ナチ時代に入ると多くの写真が弾圧と懐柔を受け、先鋭的な表現は衰退へと向かいますが、活動の場を世界へと拡げた写真家たちによって、この潮流は写真の新たな礎として認知されるようになります。ベヒャー夫妻らドイツ出身の写真家のみならずその後の写真表現全体に与えた影響はきわめて大きく、現在の多様な写真表現を大河とするなら、この時代のドイツ写真は今なお絶える事のない源流の一つとしてとらえることができるのではないでしょうか。
 本展では、1920年代から30年代にかけて活躍した写真家の作品約170点を紹介することで、源流としてのドイツ写真を紹介しようとするものです。写真という新たな表現媒体を通して、彼らがいかに対象をとらえ、記録性と創造性のはざまを往還したのかを考えることは、その後の現代美術における写真や映像表現の隆盛を読み解く端緒となることでしょう。

会場

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
〒763-0022 香川県丸亀市浜町80-1
電話:0877-24-7755
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

会期

2008年4月6日(日)~2008年6月22日(日)

料金

一般:950円(760円)/大学生650円(520円)
※高校生以下、丸亀市内に在住の65歳、各種障害者手帳お持ちの方は無料
※( )内は前売及び20名以上の団体料金(常設展料金含む)

分類

展覧会
 
ノイエ・フォトグラフィー 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
カール・ブロスフェルト《オシダー渦巻状の若い複葉》制昨年不詳東京国立近代美術館所蔵
 
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
ミュージアム・ショップ 有り 駐車場 有り カフェ・レストラン 有り ライブラリー 有り ICOM(国際博物館会議) 非加盟館
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

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