太平洋戦争の開戦後、アメリカ西部では日系人が強制収容されました。彼らは厳しい収容所生活の中でも人間の尊厳を失わず、日用品や小木等を材料に美術工芸品を制作しながら不安や苦悩をのりこえ未来へと希望をつなぎました。
平成22年、スミソニアンアメリカ美術館レンウィックギャラリーで開催された展覧会「The Art of Gaman」は、NHKの番組「クローズアップ現代」で紹介され大きな反響を呼びました。その中には日本での展覧会の開催を望む声も数多くありました。
平成24年は日系人の強制収容から70年の節目を迎えます。この機会に展覧会を日本で開催し、困難の中でも人間の尊厳を失わなかった日系人の作品を紹介することを通じて震災から復興する日本と日本人を見つめる機会としたいと考えます。