「生誕100 年 清宮質文 あの夕日の彼方へ」

    茨城県近代美術館 | 茨城県

    木版画家として知られる清宮質文(1917-1991)。その静かな詩情は今なお多くの人を魅了し続けていま す。人の営みに寄せる深い共感と,彼方へと開かれてゆく想像力の限りない可能性を示してくれたことが, その仕事の本質といえるでしょう。 清宮は東京に生まれ(本籍茨城県),東京美術学校で油絵を学びます。戦後,教員生活を経て 1953 年よ り制作に専念し,また本格的に木版画に取り組むようになります。1954 年から 77 年までは春陽会を発表 の場とし,以降は同会を離れて個展を中心に活動しました。 清宮は版による複製性よりも,「彫り」の線や,「摺り」による色の重なりといった,版画ならではの イメージの中に,表現の可能性を追求しました。油性のインクではなく透明水彩を用い,摺りごとに微妙 に色調を変えるその版画作品は,みる人の心にしみ入るような詩情に溢れています。 この特徴ある著名版画家が水戸市内の墓地に眠っていることは,残念ながらあまり知られていません。 かつて清宮家は常陸国鹿島郡夏海(現在の大洗町成田町の一部)の豪族で,清宮質文の先祖は代々守山藩 (水戸藩の支藩)の藩士でした。守山藩士であった祖父,そして祖母の墓があり,母の実家もあった水戸 の地を清宮質文は繰り返し訪れています。本展は清宮質文をゆかりの作家として紹介する,県内初の回顧 展となります。 生誕 100 年を記念するこの展覧会では,年代順に制作テーマの変遷を追いながら,木版を中心に,水彩, ガラス絵など 191 点により清宮の仕事を紹介します。そして時間と空間,永遠と一瞬を描く生涯のテーマ である「夕日」の彼方で,清宮質文のまなざしとの再会を試みます。
    会期
    2018年2月23日(金)〜4月8日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入館16:30まで)
    料金
    一般 980(850)円/高大生 720(600)円/小中生 360(240)円
    ※( )内は 20 名以上の団体割引料金
    ※満 70 歳以上の方,障害者手帳等をご持参の方は無料。春休みを除く土曜日は高校生以下無料
    休館日 4月2日(月) ※水戸の梅まつりにあわせて会期中4月1日(日)まで無休
    公式サイト http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/index.html
    会場
    茨城県近代美術館
    住所
    〒310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1
    029-243-5111
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