茨城県笠間市に生まれた木村武山(1876-1942)は、岡倉天心に認められ五浦で横山大観らと共に研鑽を積み、のちに再興院展の中心画家として活躍しました。人々に広く愛されたその作品は個人所蔵のものが多く、当館では継続して作品調査を行ってきました。本展では、平成23 年に開催した「木村武山の芸術展」開催時の作品調査では発見されなかった優品が一堂に会します。展示作品のほとんどが初公開であり、特に、大正13 年の再興第11 回院展出品作「群鶴(其一)」は、長らく行方不明とされていた名品で、約90 年ぶりの公開となります。
武山の代名詞ともいえる華麗で優雅な花鳥画を中心に、新発見の作品もあわせた41 点により、武山芸術の新たな魅力とその広がりを紹介します。
【出品点数】 41点(日本画)
※3月20日(火)から一部出品作品が変わります。
【主な出品作品】 ※所蔵はすべて個人蔵
■ 「海景図」 明治40~43(1907~1910)年頃
■ 「不動明王」 大正4~5(1915~1916)年頃
■ 「秋草図屛風」 大正5~6(1916~1917)年頃
■ 「老松ニ鷹」 大正9~10(1920~1921)年頃
■ 「群鶴(其一)」 大正13(1924)年
■ 「春暖 古面蘭陵王」 昭和7~10(1932~1935)年頃
【関連イベント等】
■講演会「新発見の木村武山」
日 時: 3月17 日(土) 13:30~
講 師: 中田智則(当館首席学芸員)
会 場: 講堂(入場無料・定員114 名)
■学芸員によるギャラリートーク
日 時: 2月18 日(日)・4月22 日(日)
各日共13:30~(約40 分間)
集合場所: 企画展示室入口(要企画展観覧券)
■来て・見て・発見!アートツアーfor Kids
日 時: 2月17 日(土) 10:30~(約40 分間)
対 象: 小中学生(参加無料)
会 場: 企画展示室
集合場所: エントランスロビー
■映画会 14:00~/講堂(入場無料)/定員114 名
3月4日(日) 「舞踏会の手帖」 1937 年/130 分/モノクロ/フランス