「人権と音楽」展

この度、民音創立５５周年を記念して、民音音楽博物館では、「人権と音楽」展を開催する運びとなりました。同展は、民音音楽博物館に付属する機関・民音研究所の「平和構築の音楽」プロジェクトの一環として企画したものです。 今年は、世界人権宣言から７０年を迎えます。この宣言は、すべての人間が生まれながらに基本的人権を持っているということを公式に認め、「あらゆる人と国が達成しなければならない共通の基準」として、１９４８年の国連総会で採択されました。 また、同宣言は、世界の平和を実現するために、世界各国が協力して人権を守る努力をしなければならないということが明示されており、民音研究所が「平和構築の音楽」を探求するうえで、「人権と音楽」は重要なテーマとなります。 ２０世紀の出来事に見る「人権闘争と音楽」「戦争と音楽」「民衆運動と音楽」をはじめ、音楽の両義性や、「生存の権利」を脅かす現代の「貧困」「紛争」「難民」「災害」と向き合う「音楽」の取り組みを紹介いたします。 同展を通じて、「人権」をめぐる「音楽」のメッセージに触れていただき、「平和構築」に寄与する「音楽」の果たす役割と、その可能性をひらく「音楽する」ことへの理解を深める一助となれば幸甚です。