セルゲイ・チョーバン氏は建築家、ドローイングアーティスト、美術コレクターそしてドイツ・ベルリンの建築ドローイング美術館創設者でもあります。1962年旧ソビエト連邦レニングラードに生まれ、連邦下で教育を受けましたが連邦崩壊直後の1991年ドイツにわたり、ドイツ国籍を取得します。そして今日、ハンブルグ、ベルリンそしてドレスデンにチョーバン・フォス建築事務所を構えるに至ります。また建築家としてばかりでなく、複数回にわたりヴェネチアビエンナーレ国際建築展ロシア館でのキュレータを務めるなど、建築と芸術分野で様々な活動を行っています。
今回の東京アートミュージアムでのプロジェクト「凍てついた音楽の夢」は、チョーバン氏の最新作建築ドローイングを含む30点を公開する日本初の展覧会となります。これらの作品群はプランニングのための「古典的」な建築設計図面ではなく、自由な発想に基づいた「建築的ファンタジー」ドローイングとなります。その芸術的アプローチには時代を超えた、タイムレスな輝きがあります。そして超現実的な世界観を持っています。
また、チョーバン氏は2016年、越前市在住の人間国宝、第九代岩野市兵衛氏による生漉き奉書紙に出会います。そして今回の日本初展示に向け、日本文化への敬意を表すべく、この特別な和紙を用いて作品を制作いたしました。
皆様よりのご来館を心よりお待ちしております。
【チョーバン氏来日!アーティストトーク&書籍サイン会】
開催日:4月7日(土)15時より16時半まで
セルゲイ・チョーバン氏とキュレーターによるアーティストトーク(日本語訳付き)。トーク終了後、書籍サイン会となります。