安中市北西部の秋間丘陵では奈良時代から平安時代にかけて多くの窯が築かれ、ここでは秋間丘陵で採れる粘土を利用し、瓦や須恵器が焼かれていました。江戸時代後期には安中の下野尻窯や秋間の自性寺窯などで日用雑器が焼かれ始めたと伝えられ、それらは「安中焼」と呼ばれていました。しかし、陶工の栃木県益子町への移転などにより明治時代末に途絶えました。自性寺窯が閉じてから久しい昭和54年(1979)に、青木昇氏が自性寺で陶芸を始め、本年はその復興から40周年にあたります。そこで安中焼・自性寺焼を中心に、古代から現代までの市内で焼かれた瓦や陶器などのやきものを展示いたします。
【関連イベント】
・連続講座 全3回
料金:資料代300円(観覧料込み) ※全3回の連続講座で、合わせて300円です
第1回:安中市内における明治期の陶業 ― 県統計資料を中心に ―
日時:2018年12月9日 13:30~15:30
講師:大西 雅広 氏(群馬県埋蔵文化財調査事業団)
第2回:自性寺焼よもやま ― 自性寺焼復興40周年を記念して ―
日時:2019年1月13日(日)13:30~15:30
講師:青木 昇 氏(自性寺焼里秋窯)
第3回:戦国時代の窯跡 ― 清水遺跡再考 ―
日時:2019年2月3日(日)13:30~15:30
講師:清水 豊 氏(かみつけの里博物館 次長)
・穴窯で焼く陶芸教室
料金:3,000円(材料費)
日時:1回目 2019年1月20日(日) / 2回目 2019年1月27日(日) いずれも10:00~15:00(昼食持参)
内容:自性寺焼里秋窯の青木 昇 氏による陶芸教室
・自性寺焼 青木昇門下 陶朋会陶芸展
料金:無料(博物館の観覧料は別途にかかります)
日時:2019年2月9日(土)~2月25日(月)
休館日:火曜日、2月13日(水)
内容:自性寺焼青木昇門下の陶芸作品を展示します。