大門村にあった寺院・大聖寺ー不動明王を守り続けた古刹ー

浅井郡大門村（長浜市大門町）にかつて存在した寺院が大聖寺です。室町時代には48もの寺坊を残す大寺院でしたが、現在は、本堂にあった場所に建つ不動堂のみを残します。不動堂には、平安時代11世紀の作である不動明王坐像が安置されています。本像は、現在４軒の世話方によって守られていますが、経年による傷みが激しく早急な修理を要します。そこで、不動明王坐像の修復支援事業として、大聖寺に関する史料や伝来した仏画をはじめとする文化財を通じ大聖寺の歴史と当地域に与えた影響を紹介します。かつて大門に存在した大聖寺の存在を知っていただくことで、その支援の輪を広げたいと思います。