<展示構成概要>
■魅せられ愛でる
コレクターが魅せられ、世に先駆けて蒐集した細見美術館の若冲コレクションは、質量ともに日本有数と言われています。
この章では、若冲を名乗る以前の「景和」と署名していた30代前半から、最晩年の80代までの多彩な作品で作家の画業を追います。
■守り伝える
若冲と京都のお寺には、深い関わりがあります。「釈迦三尊像」を寄進した相国寺や、伊藤家の菩提寺で若冲が建てた父母の墓がある宝蔵寺など、お寺の存在は若冲を語る上で欠かすことができません。この章では、京都の8ヶ寺が所蔵する貴重な若冲作品を一堂に展観します。
■憧れ挑む
この章では、近年の研究により「若冲派」として注目されている弟子たちの作品を展観します。若冲の実弟であり弟子でもあった白歳をはじめ、若冲の絵に憧れ、若冲を慕って試行錯誤した7名の画家たちの想いを紹介します。
【7名の画家】
若演、白歳、処冲、意冲、環冲、若拙、若啓
<ギャラリートーク>
※都合により変更となる場合があります。
※各日午前11時と午後2時の2回開催
■大阪会場
・2月21日(金) 細見美術館館長 細見良行氏
・2月29日(土) 福田美術館学芸課長 岡田秀之氏
<会場情報>
■大阪会場
・会期/会場:2020年2月21日(金)~3月8日(日) 大阪髙島屋 7階グランドホール
・入場時間:午前10時~午後7時30分(午後8時閉場)
※2月21日(金)、22日(土)、28日(金)、29日(土)は午後8時まで(午後8時30分閉場)
※最終日は午後4時30分まで(午後5時閉場)
・入場料:一般1,000円、大学・高校生800円、中学生以下無料
・主催:MBS、毎日新聞社
<監修>
細見良行氏(細見美術館 館長)、岡田秀之氏(福田美術館 学芸課長)
<伊藤若冲について>
江戸時代中期の1716年(正徳6)に京都・錦小路高倉にあった青物問屋(通称:「枡源」)の長男として生まれました。40歳で家督を譲ってから1800年(寛政12)に85歳で亡くなるまで、そのほとんどを京都で過ごし画業に専念しました。若冲の画家としての歩みには、お寺の存在や僧侶との出会いが大きく関わっており、その作品には対象物を描く上で「山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)」という仏教思想が影響しているとされています。
※「山川草木悉皆成仏」・・・生きとし生けるものすべてには仏が宿っているという思想。