旧満鉄総裁や旧東京市長などを歴任した政治家の中村是公(ぜこう)が、大正4年に渋谷区広尾の約3千坪の敷地に建てた武家屋敷風の旧邸「羽沢(はねさわ)ガーデン」が、2011年10月3日(月)にもマンション建設のために解体される。
森のような庭に囲まれた旧邸本館は、和風の造りに洋風応接間があり、終戦直後はGHQの日本文化を伝えるカルチャーセンターとしても利用された。
屋敷所有者は「建物は老朽化し、文化的価値がある建物だとは思わない」としているが、計画をめぐって文化人や地域住民らの間で反対運動が活発化。
2019年には開発許可の差し止めを渋谷区などに求める住民訴訟を東京地裁におこしており、現在係争中。
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msn産経ニュース