江戸時代後期、太平洋上で遭難して漂流した末に、乗組員4人が5年後に奇跡の生還を果たした富山の北前船「長者丸」の漂流事件について書かれた和本「春の曙 徒然はなし」が、富山市郷土博物館で初めて公開されている。
長者丸は1838(天保9)年、北海道から薩摩に昆布を運ぶ途中、三陸沖で遭難。乗組員は太平洋上を約5カ月間漂流した後、アメリカの捕鯨船に救助された。ハワイ島で約1年間過ごした後43年に択捉島に帰国。
今回公開される「春の曙」は、生還した乗組員の次郎吉らから聞き取って記されたと推定されるもの。小説仕立てで長者丸事件が報じている。
実物は来年1月29日まで展示される。
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