2012年3月23日(金)、福岡市南区の画家、菊畑茂久馬さんの自宅アトリエで見つかった炭坑絵師、山本作兵衛の原画が遺族に返された。
絵は1975年制作とみられる「セナ」という題の水彩画。狭い坑道内で、半裸の女性が「セナ」と呼ばれるかごに石炭をたくさん入れて背負い、運搬する様子を描いている。菊畑さんがアトリエを整理していた時、額装されていない絵画を入れていた棚で見つけた。
菊畑さんは、無名だった作兵衛の炭坑画を高く評価し、作品を広く紹介したことで知られている。絵は、作兵衛の画集「王国と闇」が編集される過程の80年ごろ、編集者が色校正で菊畑さんのアトリエに持参し、そのまま残されていたらしい。
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毎日jp