明治から昭和の日本彫塑界をリードした彫塑家・朝倉文夫のアトリエ兼住居であった朝倉彫塑館(東京・台東区)の保存修復工事が終わり、2013年10月17日(木)、報道陣に公開された。
2008年に国の名勝に指定されたことを受けた保存修復工事で、朝倉が晩年を過ごした昭和30年代後半の建物・庭園の姿に復原したもの。
朝倉自らが設計、増改築を繰り返した建物は、西洋建築と日本家屋が違和感なく調和。鉄筋コンクリート造のアトリエは床板を剥がして漆を重ね塗り。和室「朝陽の間」は、壁に使われていた細かく砕いた瑪瑙(めのう)を回収、洗浄し、再度塗り上げた。屋上に通じる南テラスには作られた当時と同じように豚の顔を象った噴泉を設け、水が出るように修理された。
一般公開は2013年10月29日(火)から。リニューアル記念オープン記念展示として「朝倉文夫 交流の書画」が12月26日(木)まで行われる。
アクセスは日暮里駅より徒歩5分。入館料は一般500円、小・中・高校生250円。
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