近代日本画の巨匠、菱田春草(ひしだしゅんそう 1874-1911)の生誕140年を記念した企画展が今秋、東京で開催されることとなり、2014年3月12日(水)、都内で記者発表が行われた。
菱田春草は岡倉天心のもとで研鑽を積み、いわゆる「朦朧体」の時期を経て装飾的な画風に至り、《落葉》《黒き猫》(ともに重要文化財)はじめとする近代美術史上に残る名作を制作したが、36歳で早世した。
展覧会の構成は「東京美術学校の時代」「日本美術院の時代」「外遊、そして五浦へ」「代々木の時代」の4章。出展作品は100点を超え、春草による4点の重要文化財がすべて出品。《落葉》の連作5点もすべて出品されるほか、《黒き猫》をはじめとする猫を描いた作品も多数紹介される。
現在、代表的な作品を対象に絵具の科学調査も進められており、その成果も踏まえて春草の色彩表現についても考察する。
「菱田春草展」は2014年9月23日(火・祝)~11月3日(月・祝)、東京国立近代美術館にて開催。観覧料は一般当日1,400円、大学生900円、高校生400円。前売券(それぞれ1,200円、800円、300円)や、しおりとしても使える「猫ペアチケット」(略称“猫チケ”、ペアで2,000円)は、5月7日(水)~9月22日(月)まで発売される。
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