奈良・薬師寺に伝わる名品を紹介する企画展が、2015年4月から仙台市博物館で開催される事となり、2014年11月4日(火)、都内で報道発表会が行われた。
東日本大震災からの復興を祈念して開催されるもので、「舞い降りた吉祥天女」「国宝 薬師寺東塔」「薬師寺の歴史と信仰」「祈りと救いの仏 地蔵菩薩」「薬師寺と能満寺 仏がつなぐ奈良と東北」「未来への祈り 国宝 聖観世音菩薩立像」の6章構成。
麻布に描かれた独立画像としては現存する日本最古の彩色画である国宝《吉祥天女像》や、日本古代を代表する彫刻の名品として名高い国宝《聖観世音菩薩立像》などが出展。現時点で確定している出展数は、総数25件65点(うち国宝2件、重要文化財9件34点)。
薬師寺の寺宝が公開されるのは、東北地方の博物館施設では初めて。国宝《吉祥天女像》は例年は15日間しか展示されないが、本展では特別に全会期(52日間)にわたって公開される。巡回はせずに、仙台市博物館のみでの開催となる。
展覧会のシンボルロゴは、アーティストの石井竜也さんが担当。石井さんは以前から薬師寺でコンサートを開催したり作品を奉納するなど縁が深く、今回は吉祥天女の羽衣をモチーフに、蓮のかたちを取り入れたデザインを作成した。
石井さんは「いにしえの昔から吉祥天女像には多くの人が手をあわせ、悲しさ、苦しさを引き受けてくれたはず。優しく柔らかな羽衣が、東北の悲しみを天に持っていってくれるように」と、ロゴにかけた想いを披露。また本展のイメージソングを石井さんが手掛ける事も発表された。
東日本大震災復興祈念特別展「国宝 吉祥天女が舞い降りた!-奈良 薬師寺 未来への祈り-」は2015年4月24日(金)~6月21日(日)、仙台市博物館で開催。観覧料は一般 1,300円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 600円。一般前売は1,100円で、2015年1月10日(土)から仙台市内プレイガイド等で発売される。
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