美術品が破損や盗難にあった際、国が補償する新制度の法案が、臨時国会に提出される。
美術館や博物館は、展覧会のために海外などから芸術品を借用するが、その際、主催者は掛け捨ての保険をかけている。近年では、美術品の評価額の国際的な高騰に加えて、保険料率も上昇傾向にあり、開催自体の取りやめや、規模縮小する事例が出ているという。
制度は、借りた絵画や彫刻が被害にあった場合に補償するというもの。ミュージアムの負担を軽くすることで、世界的名品の展覧会を地方でも開きやすくする目的で、2011年4月の施行を目指すという。補償対象は、国公立の施設に限定しない方針。
発信:
asahi.com「美術品の破損や盗難、国が補償へ 今国会に法案提出方針」(10/20)