イタリア・ルネサンス期を代表する巨匠の一人、サンドロ・ボッティチェリ(1444/45-1510)の、日本で初めての本格的な回顧展が開催される事となり、2015年9月14日(月)、都内のイタリア大使公邸で記者発表が行われた。
ボッティチェリはダ・ヴィンチやラファエロに並ぶ画家とも称されるが、作品の多くが繊細な板絵ということもあり、まとまった数の作品の来日は叶わなかった。展覧会は日伊国交樹立150周年を記念する企画で、イタリア政府が全面的に協力。フィレンツェを中心に世界各地からボッティチェリの作品が20点以上集結する。
出展作は、ボッティチェリの代表作《ヴィーナスの誕生》と同じ1480年代前半に描かれた聖母子像の傑作《聖母子(書物の聖母)》(ミラノ、ポルディ・ペッツォーリ美術館蔵)、美しい女性の肖像画で日本にある唯一のボッティチェリ作品《美しきシモネッタの肖像》(丸紅株式会社蔵)、画中にメディチ家の人々が含まれる《ラーマ家の東方三博士の礼拝》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)などで、ボッティチェリの真筆とされている作品が数多く出品。
「ボッティチェリの時代のフィレンツェ」「フィリッポ・リッピ ── ボッティチェリの師 」「サンドロ・ボッティチェリ ── 人および芸術家」「フィリッピーノ・リッピ ── ボッティチェリの弟子から彼のライヴァルへ」の4部構成で、ボッティチェリの師フィリッポ・リッピ、弟子でありライバルでもあったフィリッピーノ・リッピなどの作品も含めた約80点で、ボッティチェリの初期から晩年までの画業をたどる。
「ボッティチェリ展」は東京都美術館で、2016年1月16日(土)~4月3日(日)に開催。観覧料は一般 1,600円、学生 1,300円、高校生 800円、65歳以上 1,000円。
それぞれ1,300円、1,100円、600円、800円の前売券は10月27日(火)から、早割ペア券(一般前売券2枚セット)は2,200円で9月29日(火)~10月26日(月)、「フェルメールとレンブラント展」(1月14日~3月31日、森アーツセンターギャラリー)の観覧券が2枚1組になった共通前売り券は2,500円で10月14日(水)~1月13日(水)に公式オンラインチケットなどで発売される。
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