横浜市の神奈川県立歴史博物館で「没後100年 五姓田義松 ─ 最後の天才 ─」が開催されている。
日本では最も早い時期であった明治時代初期から洋画を描いて活躍した、画家の五姓田義松(ごせだよしまつ:1855-1915)の、約30年ぶりとなる大回顧展。
五姓田義松は10歳で横浜在住の英国人報道画家チャールズ・ワーグマンに入門。10年も満たない明治初頭には西洋の絵画技術を習得し、皇室や政府からも絵画制作の依頼を受けるなど、当時の日本では洋画家のトップランナー的な存在だった。1880(明治13)年にはパリに留学。日本人初のサロン・ド・パリ入選作家になるなど当地でも活躍したが、帰国後は流行の波から外れ、徐々に忘れられた存在に。現在では取り上げられる事も少なくなっていた。
展覧会では800点を超える作品や資料を展示(会期中通して)。初公開となる水彩画の他、代表的な油彩画、鉛筆画、スケッチ類、さらに、五姓田義松の生き様を伝える家計簿や販売記録、様々な文書資料なども公開し、天才的な画家であった五姓田義松の知られざる全貌に迫る。
「没後100年 五姓田義松 ─ 最後の天才 ─」は神奈川県立歴史博物館で、2015年9月19日(土)~11月8日(日)に開催。観覧料は大人 900円、20歳未満・学生 600円、65歳以上・高校生 100円。
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