左が韓国、右が日本の半跏思惟像
日韓両国に伝わる「半跏思惟像」(はんかしゆいぞう)2体を同時に紹介する特別展が開催される事となり、2016年4月20日(水)、東京国立博物館で記者発表が行われた。
半跏思惟像は左足を踏み上げ、右足をその膝の上に組んで座り、右手を頬に添えて思案する仏像。インドから中国、韓国、日本へと伝来し、日本や朝鮮半島では6世紀から8世紀の間に数多く作られた。
展覧会では、奈良県の中宮寺門跡に伝わる国宝の半跏思惟像(クスノキ材・飛鳥時代・7世紀)と、韓国国立中央博物館が所蔵する国宝78号の半跏思惟像(銅造・三国時代・6世紀)を、初めて同時に展示。両国に残る同じ姿の優れた仏像を通して、古代から続く両国の深い交流を展観する。
日本での展示に先立ち、韓国国立中央博物館で特別展「韓日国宝半跏思惟像の出会い」が2016年5月24日(火)~6月12日(日)に開催。中宮寺門跡の半跏思惟像が海外で展示されるのは、今回が初めてとなる。
日本では特別展「日韓国交正常化50周年記念 ほほえみの御仏 ─ 二つの半跏思惟像 ─」として、2016年6月21日(火)~7月10日(日)に東京国立博物館 本館5室で開催される。
日本展の当日観覧料は、一般 1,000円、大学生 700円、高校生 400円。
東京国立博物館「特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」」の取材レポートはこちら発信:
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