来年春に開催される「特別展 雪村 ─奇想の誕生─」の記者発表が2016年10月11日(火)、東京藝術大学大学美術館で行われた。
雪村(せっそん)は15世紀末に生まれ、16世紀の戦国時代に関東を中心に活躍した画僧。作品は関東水墨はの中で際立った個性を放ち、ドラマティックで独創的な画風で知られる。
また、その魅力は後世の画家にも愛され、尾形光琳や、狩野芳崖などにその影響を見ることができる。
本展では、海外からの里帰り作品を含めた主要作品およそ100件と、関連作品約30件で雪村作品を紹介、そしてその後世への影響力を検証する。大規模な回顧展は15年ぶりの開催。
監修者の河合正朝氏は、「所在不明の作品も展覧会を準備する中で発見され、海外の所蔵作や、個人蔵など、質の良い作品を集めた。」と語った。
若冲など奇想の画家が人気を集めるされる今、奇想の始まりと位置づけることもできる雪村に注目が高まる。
「特別展 雪村 ─奇想の誕生─」は2017年3月28日(火)~5月21日(日)に上野の東京芸術大学大学美術館で、8月1日(火)~9月3日(日)に滋賀のMIHO MUSEUMで開催。入場料は東京会場では一般1,600円、大学生1,200円、高校生900円。滋賀会場は一般 1,100円、高大生800円、小中学生300円。前売券は2017年1月から発売される(東京会場)。発信:
インターネットミュージアム>
「特別展 雪村 ─奇想の誕生─」 公式ページ>
東京藝術大学大学美術館 詳細ページ>
MIHO MUSEUM 詳細ページ