日本美術史に残る名作を、作品同士の影響関係や共通する背景など、つながりに着目して紹介する展覧会が開催される事となり、2017年11月13日(月)、都内で記者発表が行われた。
展覧会では、国宝「普賢菩薩騎象像」(大倉集古館蔵)、国宝 雪舟等楊筆「破墨山水図」(東京国立博物館蔵)、重要文化財 伊藤若冲「仙人掌群鶏図襖」(西福寺蔵)や、伊勢物語や源氏物語などの古典文学から生まれた美術工芸の名品、さらには現代につながる近代洋画まで、地域、時代を超えた名作を12のテーマで紹介する。展示作品は前後期あわせて約120件で、選りすぐりの名品をゆったりとした空間で贅沢に鑑賞できる事もポイントとなる。
第1章 祈りをつなぐ
1 .一木の祈り
2 .祈る普賢
3 .祖師に祈る
第2章 巨匠のつながり
4 .雪舟と中国
5 .宗達と古典
6 .若冲と模倣
第3章 古典文学につながる
7 .伊勢物語
8 .源氏物語
第4章 つながるモチーフ/イメージ
9 .山水をつなぐ
10.花鳥をつなぐ
11.人物をつなぐ
12.古今をつなぐ
展覧会は日本・東洋美術の研究誌「國華」の創刊130周年を記念したもの。國華は明治22年(1989)年に岡倉天心、高橋健三らが創刊し、刊行を続けている美術雑誌としては世界最古。その存在と権威は海外にも広く知られている。
創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年特別展『名作誕生-つながる日本美術』は、東京・台東区の東京国立博物館で、2018年4月13日(金)~5月27日(日)に開催(前期展示は4月13日~5月6日、後期展示は5月8日~5月27日)。他館へは巡回せず、東京国立博物館のみでの開催となる。
観覧料は当日券が一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円(中学生以下無料)。前売券はそれぞれ200円引きで2018年2月1日(木)から発売。早割観覧券(2枚セットで2,600円)は、2017年12月1日(金)~1月31日(水)に販売される。
発信:
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