千葉市中央区の千葉市美術館で、江戸時代中後期に各地で活躍した「ご当地絵師」を紹介する企画展が開催されている。
仙台では菅井梅関・東東洋を筆頭とする「四大画家」、水戸の奇才林十江、名古屋出身で京にその名を轟かせた山本梅逸や田中訥言、鳥取では濃密華麗な花鳥画で因幡画壇の黄金期を築いた土方稲嶺や片山楊谷、讃岐の出身で全国を放浪した篆刻家細川林谷など、北海道から長崎までの実力派絵師をピックアップ。
これらの絵師は、これまでの美術展ではあまり大きく取り上げられる事はなかったが、近年は地元での再評価が進み、魅力的な作品が多数発見された事もあって、江戸絵画ファンの注目を集めている。
展覧会では「百花繚乱!絵師列島への旅立ち ─ 北海道・東北・北関東ゆかりの画人たち」「江戸 ─ 狩野派以外も大賑わい」「東海道を西へ ─ 尾張・伊勢・近江」「京・大阪 ─ 諸派の爛熟と上方の版画」「中国・四角地方と出会いの地・長崎」の5章で、計187点(前後期あわせて)の作品を紹介する。
「百花繚乱列島 ―江戸諸国絵師(うまいもん)めぐり―」は千葉市美術館で、前期が5月6日(日)まで、後期は5月8日(火)~5月20日(日)に開催。観覧料は一般 1,200円、大学生 700円、高校生以下は無料。
千葉市美術館「百花繚乱列島 ―江戸諸国絵師(うまいもん)めぐり―」の取材レポートはこちら発信:
インターネットミュージアム>
千葉市美術館 施設詳細ページ>
「百花繚乱列島 ―江戸諸国絵師(うまいもん)めぐり―」情報ページ>
千葉市美術館 公式ページ