「書物」を工芸品の一分野に位置づけた、日本を代表する思想家・柳宗悦が蒐集した東洋の古典籍や、芹沢銈介らの装幀による造本などを中心に紹介する企画展が、日本民藝館で開催されている。
展覧会会場は民藝館の造りを生かし、生活の中の美を意識した構成。展示ケースも設立当時の生活感のある棚などが使用されている。
展示作品は、柳宗悦が蒐集した室町時代の巻子本(かんすぼん)や江戸時代の冊子本といった、親しみやすい物語などを題材にした挿絵本や、晩年に「仏教美学」を提唱した柳が蒐集した仏教関係の書物などを紹介。
また1931年から柳が中心に編集刊行された雑誌『工藝』全120号も展示される。
柳が集め、また自らも制作した「書物」のみの展覧会は、日本民藝館でも初の試みである。
「書物工芸 ―柳宗悦の蒐集と創造」は日本民藝館で、2018年7月3日(火)~9月2日(日))に開催。観覧料は一般 1,100円、大・高生 600円、中・小生 200円。
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