日本最古の正史「日本書紀」が編纂された養老4年(720)から1300年を迎える事を記念し、古代日本の成立やその特質に迫る展覧会が開催される事となり、2019年6月4日(火)、都内で記者発表が行われた。
日本書紀の冒頭に記された国譲り神話によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」(ゆう)、すなわち人間の能力を超えた世界、いわば神々や祭祀の世界を司るとされている。
一方で、天皇は大和の地において「顕」(けん)、すなわち目に見える現実世界、政治の世界を司るとされており、古代において出雲と大和は「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていた。
展覧会は、祭祀と政治を象徴する地、島根県と奈良県が東京国立博物館と共同で開催するもの。
「巨大神殿 出雲大社」「出雲 古代祭祀の源流」「大和 王権誕生の地」「仏と政」の4章構成で、出雲大社に古くから伝わる手箱や甲冑などのご神宝や、大量の出土青銅器など、出雲と大和の名品を一堂に集めて展示する。
日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」は2020年1月15日(水)~3月8日(日)、東京国立博物館 平成館で開催。
観覧料(当日券)は一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円。それぞれ200円引きの前売り券は、2019年11月5日(火)から発売。
期間限定の早割チケット(1,200円)ほ、10月5日(土)〜11月4日(月・休)に販売。詳細は公式サイトで発表される。
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特別展「出雲と大和」公式サイト