2011年5月25日(水)、日本ユネスコ国内委員会事務局に入った連絡によると、福岡県・筑豊の炭坑労働の様子などを独特の手法で表現した画家、山本作兵衛の原画や日記などが、ユネスコの「メモリー・オブ・ザ・ワールド」(MOW、通称・世界記憶遺産)に登録されることが決まった。日本の歴史資料のMOW登録は初めて。
山本作兵衛は福岡県笠松村(現・飯塚市)出身で、64歳から炭鉱労働者の日常を墨や水彩で描いた。遺族が田川市石炭・歴史博物館などに寄贈するなどした1914~84年ごろの作品589点と日記・メモ類108点を申請していた。
世界記憶遺産は92年創設。政府申請に限る世界遺産と違い、自治体や個人でも申請可能で、ベートーベン第9交響曲の草稿などが登録されている。
発信:
毎日jp