挿絵や水墨画から始まった、鶴太郎さんの芸術活動。今では各地で展覧会が開催されるだけでなく、美術館まで作られるなど、高い人気を集めています。

今回の展覧会は、美しい日本の四季がテーマ。会場は秋から始まり冬→春→夏と進む流れです。


「秋」「冬」のコーナー。書「夜」は、第10回手島右卿賞を受章した作品です

展覧会は鶴太郎さんの作品だけでなく、空間演出も見どころのひとつ。「パナソニックの空間演出ソリューション特別展」と銘打たれ、パナソニックの空間演出機器「スペース プレーヤー」を使った映像による演出が行われています。

空間演出を手掛けているのは、東京・仙台・横浜に拠点を持つビジュアルデザートスタジオのWOW。鶴太郎さんの作品にあわせ、四季折々の風情を映像で表現しています。


「春」「夏」のコーナー

展覧会タイトルにもなっている作品《四季彩花》は、会場奥で展示。四季の花を艶やかに表現した、高さ３メートルに及ぶ描き下ろしの連作です。

WOWによる空間演出も、このエリアはかなりダイナミック。照明の暗転から始まり、雲が流れ、花びらが落ち、蜻蛉が飛び…と、見応えのある流れです。動画では冒頭のみをご紹介しますが、クライマックスにかけての盛り上がりは見事。ぜひ会場でご堪能下さい。


《四季彩花》の空間演出は見事

パナソニック 汐留ミュージアムの通常の企画展とは異なり、会期はわずか１カ月です。お早めに。
[ 取材・撮影・文：古川幹夫 ／ 2015年9月16日 ]