安野光雅さんは1926年(昭和元年)生まれですから、現在85歳。今でも創作活動を続けています。本展ではその40年以上におよぶ絵本作家としての仕事を紹介します。
1968年発表の「ふしぎなえ」
デビュー作「ふしぎなえ」はエッシャーの絵からインスピレーションを受けて作られたもので、1970年代に国際的な絵本の賞を数多く受賞しました。
「旅の絵本」のコーナーには、旅人が…
展覧会は「ふしぎ・ABC」「旅の絵本」「美しい数学」「科学と物語」「古典への挑戦」「物語のある風景」の6コーナーと「挿絵・ポスター・装丁」、最後に「ふるさと津和野」を紹介する構成。子供向けの絵本だけでなく、幅広い作品を紹介しています。
「古典への挑戦」
最後の「ふるさと津和野」は、安野さんの故郷である島根県津和野町と、少ども時代の思い出を描いたコーナー。津和野は安野さんが少年時代を過ごした地で、ここでの体験が創作活動の原点になっています。
「ふるさと津和野」
本展は2011年から全国をまわっている巡回展ですが、東京での開催を待ちわびたかのように、多くのファンで賑わっているとのこと。2月に開催されたオープン記念対談は、朝6時から並んでいた人もいたそうです。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2012年3月2日 ]