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    レポート
    北欧の豊かな時間 リサ・ラーソン展
    松屋銀座 | 東京都
    スウェーデンの人気陶芸家、初の本格的な展覧会
    動物や子供たちをテーマにした作品で知られる北欧の人気陶芸家、リサ・ラーソン(1931-)。83歳になった今でも現役で活躍するリサの初めての本格的な展覧会が、松屋銀座で開催中です。
    (右手前)ろくろで作った形の実験的な作品「アフリカシリーズ」。日本では最もポピュラーなリサの作品。
    「トリップ・トラップ・トロール」は、もとは塩・こしょう・砂糖入れとしてデザインされた
    会場にはリサのスケッチも
    ろくろで作った部位を合わせて作る「大きな動物園シリーズ」
    (左手前)従来の動物シリーズをさらに様式化した「ジュラシリーズ」
    (左手前)屋外用の大きな作品「犬舎シリーズ」
    会場に再現されたリサのアトリエ
    (手前)リサ&ヨハンナ・ラーソン母娘で共同開発した、ネコの「マイキー」
    会場に姿を見せたタレントの紗綾さん。デング熱騒動に巻き込まれてしまいましたが、温かいリサの世界で癒されたでしょうか
    スウェーデン・ヘルルンダ生まれのリサ・ラーソン。デザインコンペに出品した花瓶がグスタフスベリ社(スウェーデンの代表的な陶器メーカー)のアート部門責任者だったスティグ・リンドベリの目にとまり、23歳で同社のデザイナーとして採用されました。以後、26年の在籍中に約320種の作品を制作。スウェーデンを代表する人気作家となりました。

    同社を退職後もフリーのデザイナーとして活躍。愛らしい作品はスウェーデンはもとより、日本を含む世界各国で愛されています。


    グスタフスベリのプロダクト作品

    展示の作品はリサ・ラーソン自身がセレクト。グスタフスベリで作られたプロダクト約170点、同社に入社する前の作品や近作など一点ものの作品約60点を紹介していきます。

    ライオンや猫など、素朴で温かい作風のリサ。日本の作陶にも魅了されたことをリサ自身が語っています。1970年にはスウェーデンのデザイナー代表団として、大阪万博を訪問。その際に濱田庄司ら日本の陶芸家にも出会い、影響を受けたといいます。


    「ユニークピース」では一点もの作品を展示。日本の影響を感じさせる作品もあります

    会場後半には、リサのライフスタイルを紹介するコーナーも。リサは毎年夏にスウェーデン南端スコーネ地方のサマーハウスで過ごしますが、そこにあるアトリエを会場内に再現。実際に使用している道具類も展示されています。

    リサは現在でも作陶はもとより絵本作りやファブリックデザインまで精力的に創作。日本の窯元とのコラボレーションも行っています。


    会場に再現されたリサのアトリエ

    いつもと同様、松屋銀座の展覧会はショップも見どころ。今回は本展のために作られた「ハチ公」などの作品のほか、会場限定商品や先行販売品など、約900アイテムが並びます。


    「リサ・ラーソン shop」

    展覧会会期中限定で、ラテアートが楽しめる特設カフェもオープン。会期は約2週間、9月23日(火・祝)までです。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年9月11日 ]

    Collection Bernhard Svensson g-b@brendband.net
    ©Lisa Larson/Thomas Carlgren

    北欧&リサ・ラーソン

    giorni編集部 (編集)

    実業之日本社
    ¥ 972

     
    会場
    会期
    2014年9月11日(木)~9月23日(火・祝)
    会期終了
    開館時間
    10:00~20:00
    ※入場は閉場の30分前まで
    ※最終日は17:00閉場
    ※展覧会によっては、開館時間が変更になる場合がございます。
    休館日
    1月1日は休業日
    住所
    東京都中央区銀座3-6-1
    電話 03-3567-1211(大代表)
    公式サイト http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20140911_lisalarson_8es.html
    料金
    一般1,000円、高大生700円、中学生500円
    小学生以下無料
    展覧会詳細 北欧の豊かな時間 リサ・ラーソン展 詳細情報
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