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    レポート
    夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ
    Bunkamura ザ・ミュージアム | 東京都
    フランス近代美術のオールスター
    一般的な日本人に「最もフランス的なもの」をたずねると、多くの人が「絵画」と答えると思います。モネ、ルノワール、デュフィ、モディリアーニ…会場には日本人が持つフランスへの夢と憧れが凝縮されています。
    (左)ポール・セザンヌ《大きな松と赤い大地(ベルヴュ)》
    (左から)クロード・モネ《レ・ムレット(小さな積藁)》 / アルフレッド・シスレー《サン・マメスの船着場》
    (左)クロード・モネ《睡蓮のある池》
    (左)ピエール=オーギュスト・ルノワール《宝石をつけたガブリエル》
    (左から)ラウル・デュフィ《エッフェル塔》 / ジョルジュ・ルオー《聖書風景 ─ 夕》
    (左から)キスリング《若い女性》 / キスリング《裸婦》
    (左)アメデオ・モディリアーニ《バラをつけた若い婦人》
    18世紀後半の新古典主義から第二次世界大戦後にアメリカンアートが台頭するまで、世界の美術の中心地だったフランス。なかでも印象派とエコール・ド・パリは、フランス近代絵画の中心的な流れとして知られています。

    本展は、ある日本人コレクターが一人で集めたフランス美術をご紹介する企画。他の展覧会ではあまり紹介された事が無い作品も含め、会場には71点が並びます。


    会場入口から

    展覧会は3章構成、まず第1章は「印象派とその周辺の画家たち」です。

    当時のアカデミックなサロンに反発するように、現代の生活を主題に、太陽の光をとらえる絵画を追及した印象派。ルノワール7点をはじめ、モネ4点、セザンヌとシスレーは各2点、ボナールとマルケが1点づつです。


    第1章「印象派とその周辺の画家たち」

    続いて第2章は「革新的で伝統的な画家たち」。印象派が理解されるようになった後、若い画家たちは新たな表現を模索。フォーヴィスムやキュビスムの動きに繋がっていきます。

    この章ではヴラマンク10点、ルオー6点、デュフィとドランが2点づつ紹介されます。

    第3章は「エコール・ド・パリの画家たち」。第一次世界大戦後のパリには多くの外国人芸術家が集い、モンマルトルやモンパルナスで競うように個性的な作品が生まれました。

    ポーランド人のキスリングが7点、日本の藤田嗣治は6点、ロシア系ユダヤ人のシャガールは4点、イタリア出身のモディリアーニは2点、そして地元パリ生まれのユトリロ11点、ローランサンが4点です。

    西洋美術好きなら外れ無しの、フランス近代美術のオールスターが揃う企画展。兵庫からはじまった全国巡回展で、東京展は2会場目。以後は2015年6月27日(土)~8月23日(日)に北海道立近代美術館、2015年9月20日(日)~11月23日(月・祝)に宇都宮美術館に巡回します。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年10月17日 ]

    知識ゼロからの印象派絵画入門

    大橋 巨泉 (著)

    幻冬舎
    ¥ 1,404

    料金一般当日:1,400円
     → チケットのお求めはお出かけ前にicon

     
    会場
    会期
    2014年10月18日(土)~2014年12月14日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(毎週金・土曜日は21:00迄) ※入館は各閉館の30分前まで
    休館日
    11月4日(火)
    住所
    東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F
    電話 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
    公式サイト http://yumemiru2014.jp/
    料金
    一般 1,400(1,200)円/大学・高校生 1,000(800)円/中学・小学生 700(500)円
    ※()内は前売り及び20名以上の団体料金
    展覧会詳細 夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ 詳細情報
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