展覧会は昨年大阪で先行開催され大好評。今回は最新作の内容を追加して東京上陸です。
まずはオープニングシアターで、一気に作品の世界へ。大気圏突入を巡るガンダムやザクの戦いを、旗艦ホワイトベースのブリッジから体験します。こちらは展覧会のために作られたオリジナル映像です。
オープニングシアターの後半は、名シーンの数々が『哀・戦士』に乗せて流れます。シアターを出ると、初期のストーリー、メカ、キャラデザインなど貴重な資料が並ぶ展示室へ。初期案は放映時とはタイトルも異なりますが、テーマはこの時点ですでに固まっていることがよくわかります。
展示室に設置された机は富野喜幸監督のデスクを再現したものです。周りに描かれたイラストは監督のラフスケッチ。様々なMSやキャラクターの原案なども見つけられます。
キャラクター原案ではアムロの名前が全然違う発見も。お見逃しなく。ガンダム作品の魅力の一つが重厚な世界観。それらは富野監督のアイディアとSF考証、そして中村光毅氏のビジュアル化によって成立しました。ここでは中村氏が中心となって描いた美術ボードや美術設定が並びます。
天井につるされた地球とコロニーや小惑星の模型は、縮尺が正確に表現されています。天井のアイカットビジュアルが印象的な展示室には、なんと原画が約500枚も!印象的なセリフとともに並ぶ、名シーンの数々。安彦良和氏の手によって描かれた、生き生きとしたキャラクターたちをお楽しみください。
原画展示はストーリー順に、22個のセクションで展開されますガンダムを彩るモビルスーツや戦艦などのメカデザインは大河原邦男氏によるもの。従来型のロボットものではなく、人が乗る兵器としてデザインされたメカが繰り広げる戦闘シーンは、多くのファンを惹きつけます。
1/1スケールで再現された、ガンダムの頭部の展示もこの部屋です。最後の決戦で落とされた頭部が、宇宙空間を漂いどこかに流れ着いたもの、という設定で作られています。
主役機から量産型まで、盛りだくさんです。オフィシャルショップは、限定商品のガンプラをはじめ数多くの商品が並びます。販売されているものはすべてガンダム展限定商品。ステーショナリーからアパレルまで、紹介しきれないほど様々なグッズがありますので、お財布のひもをしっかり握ってお楽しみください。
東京展限定のガンプラは、期間限定もありますので公式HPを要チェック8月8日からは
上野の森美術館で
大河原邦男展も開催で、ますます暑くなりそうなガンダムの夏の予感です(
相互割引も実施されます)。
内覧会取材時、時間が足りずに全て見尽くせないほど、「1000点のボリュームは伊達じゃない!」と言わんばかりの充実度でした。お時間には余裕を持ってお出かけいただき、存分にお楽しみください。
[ 取材・撮影・文:川田千沙 / 2015年7月17日 ]