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ターナー 風景の詩(うた)

■イギリスの国民的画家、120点が一堂に
【会期終了】 イギリスを代表する画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775~1851)。巧みな技術で空気まで描くような風景画は、後の芸術家にも多大な影響を与えました。約120点の作品で、あらためてターナーの魅力に迫る展覧会が、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中です。
2020年から英国で使われる新20ポンド紙幣に、チャップリンなどを抑えて採用される事が決まったターナー。まさに国民的な画家といえる存在です。夏目漱石の小説にしばしばその名が登場するなど、日本でも古くから親しまれています。

展覧会はジャンル別の4章構成で、第1章「地誌的風景画」から。地誌的風景画とは、場所が特定できるような、特徴的な地形を描いた風景画の事。測量技術の進歩にともない、18世紀の英国で流行し、ターナーも英国中を旅して描いています。

第2章は「海景 ─ 海洋国家に生きて」。七つの海を支配した海洋国家・英国。人々は海に親しむと同時に、海に対して尊敬の念も持っていました。ターナーの海景画には帆船と蒸気船が登場しますが、ちょうど両方の輸送形態が混在していた時代です。


第1章「地誌的風景画」、第2章「海景 ─ 海洋国家に生きて」

第3章は「イタリア ─ 古代への憧れ」。ターナーは1819年から1820年にかけてローマを訪問。古代遺跡をはじめ重厚な建築が数多く残る風景は、ターナーを魅了しました。現地でスケッチを描き、帰国後に水彩画にしています。

第4章「山岳 ─ あらたな景観美をさがして」。現在の感覚ではやや意外に思えますが、絵画の対象として「山」が意識されるのは、ずいぶんあと。ターナーが属するロマン主義以前には、ほとんど描かれませんでした。ターナーが山を積極的に描くようになったのは、1830年代からです。


第3章「イタリア ─ 古代への憧れ」、第4章「山岳 ─ あらたな景観美をさがして」

図録では5章で紹介されている版画作品は、会場の各所で展示されています。800点以上の銅版画を残したターナー。ターナーの指導は厳しく、彫版師としばしば口論になるほどでしたが、その成果もあって、極めて質の高い版画作品が残されています。

展覧会は北九州から始まり、東京展が3館目。最後に郡山市立美術館に巡回します(7/7~9/9)。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年5月8日 ]

もっと知りたいターナー:生涯と作品もっと知りたいターナー:生涯と作品

荒川裕子(著)

東京美術
¥ 2,160

料金一般当日:1,300円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

■ターナー 風景の詩 に関するツイート


 
会場東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
開催期間2018年4月24日(火)~7月1日(日)
所在地 東京都新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://www.sjnk-museum.org
展覧会詳細へ ターナー 風景の詩(うた) 詳細情報
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