オランダ・ハーグにあるマウリッツハイス美術館。所蔵作品は約800点と小規模ですが、選りすぐりの名品で「王立絵画館」の呼称で親しまれています。
中でも17世紀オランダ・フランドル絵画は世界的なコレクションで、世界に三十数点しか現存しないフェルメール作品を3点所有することでも知られています。
そのマウリッツハイス美術館から、フェルメールのシンボル的作品「真珠の耳飾りの少女」がいよいよ来日。6月30日(土)から「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」が開幕します。
2年間の改修工事を経て2012年4月1日にリニューアルオープンした東京都美術館。初めての特別展となる本展は、フェルメールのほかレンブラント、フランス・ハルス、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)など、数々の名品約50点が紹介されます。
展覧会のオフィシャルサポーターには、女優の武井咲さんが就任。武井さんが「真珠の耳飾りの少女」に扮し、テレビCMやポスター、新聞広告などに登場します。
絵画では上半身の一部しか描かれていない衣装は、マウリッツハイス美術館からの「中流か上流階級の少女」というアドバイスを受けて、文化服装学院が制作。4月4日に開かれたCM完成披露記者発表では、絵から再現された鮮やかな黄色の衣装で登場しました。
「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」は2012年6月30日(土)~9月17日(月・祝)、東京都美術館で開催。料金は一般1600円(1300円)、学生1300円(1100円)、高校生800円(600円)、65歳以上900円(700円)。カッコ内は前売り料金。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2012年4月4日 ]