悲劇の王妃マリー・アントワネットと男装の麗人オスカルの生涯を華麗に描き、少女たちを熱狂させた「ベルサイユのばら」。
本展では今でも多くの人に愛されている国民的な作品を、原作のコミックはもとより舞台、映像、現在の展開まで、幅広く紹介していきます。
顔出しパネルは撮影可能。ベルばらが連載された週刊マーガレットや、コミックスの表紙原画などが並びます ©池田理代子プロダクション第1章は「コミック ~ ベルばらオリジナル」、アントワネットとオスカルの登場場面を中心に、コミック原画が展示されます。
「ベルサイユのばら」の連載が始まったのは、1972年4月。集英社「週刊マーガレット」のゴールデンウイークまんが特大号の新連載作品は、瞬く間に大きな反響を呼ぶようになりました。
ベルばらの魅力のひとつである名セリフも次々に登場します ©池田理代子プロダクション第2章は「舞台 ~ 宝塚歌劇団ベルばら」。宝塚でベルばらの初演が行われたのは、連載終了後の1974年8月です。
宝塚ファンの女の子が「これを宝塚にしてください」と送ってきた「週刊マーガレット」がきっかけになったことは、あまり知られていません。
会場で再現されている舞台は、本展では撮影可能です。
第2章「舞台 ~ 宝塚歌劇団ベルばら」 ©宝塚歌劇団第3章は「映像 ~ アニメ版ベルばら」。ベルばらのアニメは1979年10月から日本テレビ系で始まりました。
アニメ版には独自のエピソードも盛り込まれ、こちらも大成功。海外でも放送されました。
第3章「映像 ~ アニメ版ベルばら」 ©池田理代子プロダクション・TMS展覧会の最後は、第4章「そして今 ~ 広がるベルばらの世界」。ベルばらは現在でもキャラクターグッズが販売され、世界各国で翻訳版が出版されるなど、大きな広がりを見せています。
会場には海外版コミックスや、朝日新聞土曜刷り「be」で掲載されている「ベルばらkids」の原画なども紹介されています。
昨年の松屋での開催は2週間弱だっただめ、見逃した方も多いのでは。これがラストチャンスです。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2013年9月18日 ]