「日本のゴーギャン」田中一村の画業を辿る展覧会 ― 千葉市美術館
奄美大島で独自の日本画を描き、「日本のゴーギャン」と称される日本画家・田中一村(1908-1977)の作品を紹介する展覧会が、千葉市美術館で始まる。
田中一村は栃木県生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科に入学も中退。1938年から20年間にわたり千葉市に住んだ後、50代になって奄美大島に移住。亜熱帯の花鳥や風土を題材に、独特の日本画を描いた。
生前はそれらの作品を公表する機会がなく無名のまま没したが、没後にテレビ番組などで取り上げられる機会が増え、近年は知名度が一気に高まっている。
展覧会では、2018年度に一村の最大の支援者であった川村家より寄贈された作品・資料を含め、千葉市美術館が所蔵する田中一村の作品を一堂に展示。画家の生涯の未知の側面を探る。
「田中一村展 ― 千葉市美術館収蔵全作品」は2021年1月5日(火)~2月28日(木)、千葉市美術館で開催。観覧料は一般 600円など。「ブラチスラバ世界絵本原画展 こんにちは!チェコとスロバキアの新しい絵本」も同時期に開催される。