
国立西洋美術館「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」会場
17世紀初頭から20世紀後半までの版画を通して、スペインの文化・美術に関するイメージの形成や広がりを考察する展覧会が、東京ではじまる。
スペインは今でこそ世界中の観光客から高い人気を誇るが、歴史的には「ピレネーの向こうはアフリカである」と揶揄されたほど、他のヨーロッパ諸国からは遠く、また未知の存在だった。
ナポレオンの侵略とスペイン独立戦争から、スペインとヨーロッパ諸国の往来がはじまると、エキゾチックで魅力的なスペインのイメージが拡散。その広がりに大きな役割を果たしたのが版画だった。
展覧会ではリベーラからゴヤ、フォルトゥーニ、ピカソ、ミロ、ダリなどによる版画作品、約240点を展示。あわせてドラクロワやマネなど、19世紀の英仏で制作されたスペイン趣味の作品を紹介していく。
「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」は、国立西洋美術館 企画展示室で2023年7月4日(火)~9月3日(日)に開催。入館料は一般 1,700円など。

国立西洋美術館「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」会場

国立西洋美術館「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」会場

国立西洋美術館「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」会場