日本古来の貴重な文化財には、通常見ることのできない作品がたくさんあります。大切なオリジナル作品を後世に伝えることと、その美しさをできるだけ多くの人に見てもらうことの両方をかなえるため、2007年に「綴プロジェクト」が始まりました。最新のデジタル技術と伝統工芸の技を駆使した高精細複製品は、より多くの人に日本美術と接する機会を提供し、新たな手法で日本文化を再認識する一助となっています。当館所蔵の国宝「上杉本洛中洛外図屏風」は、綴プロジェクト第一期作品として複製品が制作され、2008年に寄贈を受けて以来、小中学校への出前授業などで活用し、2500人余りの子どもたちがその魅力や価値を体感しています。本展では、綴プロジェクトで制作された高精細複製品から24 点を選りすぐり、中・近世の錚々たる絵師たちの共演の中から、日本人の感性を表出させた日本絵画の魅力を最新の複製技術や複製品にしかできない役割についても紹介します
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