没後100年　加藤雪窓

加藤雪窓は明治5年（1872）秋田に生まれ、幼い頃から祖父と共に各地を遍歴、明治22年（1889）から酒田に住んだ画家です。 明治29年（1896）有志の支援を得て上京し、中央画壇で活躍しましたが、およそ10年ほどで酒田に戻りました。 酒田では今町観音小路（現日吉町）に住み、多くの文人、風流人と交流、旧家や料亭から襖絵を依頼されるなど、多くの書画を市内に残しました。「日枝神社大祭行列絵懸額」「林和靖放鶴図屏風」は、市の指定文化財に登録されています。 大正7年（1918）11月に没し、没後100年になる今年、当館では初となる雪窓単独での企画展となります。新収蔵した「雪中鹿図屏風」「保津川雨中曳舩図」の2点を初公開するほか、ご子孫をはじめとする多くの方のご協力により、これまで公開されることのなかった作品や下絵などを紹介します。