生誕135年　竹久夢二展　―幻想の美　秘められた謎―

竹久夢二は、女性との恋愛を芸術に昇華させ、美人画において独特の履かなさや哀感をたたえた「夢二式美人」のスタイルを確立し、今もなお新鮮な魅力を放ち、多くの人々の心をとらえて離しません。 アメリカ西海岸滞在中に夢二が新たな画境を求めて描いた《西海岸の裸婦》と《花衣》を、 夢二郷土美術館外で揃って公開するのは今回の髙島屋巡回展が初めてとなります。 本展は、夢二研究の第一人者で美術史家・竹久夢二学会会長も務める高階秀爾氏の監修のもと、夢二郷土美術館の所蔵作品を中心に、同氏の視点で選び抜かれた約150件の作品を4つの章で展観いたします。 夢二の美人画の貴重な名品の数々をご堪能でき、謎めいた作品の魅力に迫ることができるまたとない機会となっています。 ＜展示構成概要＞ 本展は、4部構成となっており、各部以下の作品を中心に展観致します。 ■第1章　夢二の画業をたどる「夢二式美人」と言われる女性像の作品 ■第2章　夢二が憧れた幻想の世界や異国情緒あふれる作品 ■第3章　夢二が親しんだ芝居や、妻や恋人たちと歩んだ自身の人生にも重なる「情念のドラマ」を題材にした作品 ■第4章　画家の枠を超え総合芸術家として活躍した夢二の画業を様々なジャンルの作品