◆「文化財」と、ともに生きる
ドージャー記念館は、1920年に西南学院の旧本館として着工され、2020年で着工から100年を迎えます。
この100年という年月の間に、学び舎から文化財へ、さらには西南学院大学博物館として生まれ変わりました。ドージャー記念館という「文化財」とともに生きているわたしたちが、「文化財」を保存活用する=「文化財」とともに生きるということを、ドージャー記念館の100年の歩みとともに、さまざまな観点から見つめなおします。
本展覧会では、ドージャー記念館の学び舎としての歴史や文化財登録・保存・活用の取り組み、博物館に生まれ変わるまでの歩みを資料とともに辿っていきます。さらに、展覧会のもう一つの柱となるテーマが「文化財の保存修復」です。わたしたちと同じように、文化財もまた時を重ねていきます。時と処を越えて、文化財を守る技術は次の時代に受け継がれてきました。また、数多くのステンドグラスの修復を行ってきた平山健雄氏の協力のもと、平山氏による中世のステンドグラスの模写やステンドグラス制作のための道具を展示し、文化財の保存修復について紹介しています。
本展覧会が、「文化財」を保存活用するという視点から、「文化財」とともに生きていくために、わたしたちにはどんなことができるのかを問う機会ともなれば幸いです。
会 場:西南学院大学博物館 1階展示室・2階講堂
会 期:2020年2月3日(月)~4月9日(木)
休館日:日曜日、3月16日(月)は展示替えのため臨時休館
入館料:無料
主催:西南学院大学博物館
協力:光ステンド工房、株式会社一粒社ヴォーリズ建築事務所、西南学院史資料センター、南島原市
◆関連公開講演会
「ステンドグラスの修復・その技術と理念」
日時:2020年3月14日(土)14:00~16:00(13:30開場)
会場:西南学院大学博物館 2階講堂
講師:平山 健雄 氏(光ステンド工房代表)
料金:参加無料・申込不要
皆様のご来館を心よりお待ちしております。