東京美術学校の第五代校長である、正木直彦の長年にわたる功労 (校長32年間在任、帝国美術院院長、各博覧会審査官等) を記念するために建設されました。近世和風様式の鉄筋コンクリート造で、内部1階には陳列ケースを置いていました。2階は正木校長の希望によって日本画を陳列するための書院造の和室が、当時の財界人等からの作品寄贈と、美術学校教官たちの担当によって設けられました。和室の展示室は、今日では大変珍しく、東京都内で唯一のものとなっています。 1階展示室は平櫛田中の作品その他を展示するスペースとして、不定期に公開されています。