2019年12月13日(金)、東京・中央区の三井記念美術館で「国宝 雪松図と明治天皇への献茶」のプレス向け内覧会が開催された。
同館における年末年始の展覧会で恒例となっている、円山応挙筆の国宝《雪松図屏風》の展示に合わせ、今回は令和改元にちなみ、館蔵品のなかから天皇や皇室にかかわる作品紹介する展覧会。
展示の中心となるのは、明治20年(1887)に京都御所の博覧会場で開催された京都博覧会「新古美術会」において、三井家が明治天皇への献茶を行った際の茶道具の展示。
明治天皇皇后両陛下は、孝明天皇の20年祭のため京都に滞在中だった事もあり、2月1日に同博覧会に行幸。博覧会場の一角には抹茶と煎茶の献茶席が設けられ、抹茶席では三井高朗と高棟が亭主となり、表千家の碌々斎の点前で献茶が行われた。
展覧会では、献茶席の床に飾られた藤原定家《小倉色紙「うかりける…」》や、与次郎作の《日の丸釜》、天皇が用いた和全作の茶碗《金襴手天目》などを展示。《雪松図屏風》も六畳囲い屏風に用いられている。
また例年通り、国宝の志野茶碗《銘卯花墻》も展示される。
「国宝 雪松図と明治天皇への献茶」は三井記念美術館で、2019年12月14日(土)~2020年1月30日(木)に開催。観覧料は一般 1,000円、大学・高校生 500円、中学生以下無料。
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