ラウル・デュフィ展 ~くり返す日々の悦び~

    三鷹市美術ギャラリー | 東京都

     「美しい港」という意味の名を持つフランス北西部の街、ル・アーブル。印象派を生んだ陽光きらめくこの地に、ラウル・デュフィ(1877-1953)は生まれました。  小さな鉄工所の会計係だった父は、教会でオルガンを弾くなど音楽にも造詣が深く、ヴァイオリン奏者の母と、後に9人兄弟のうち二人が音楽家になるという音楽好きの一家でしたが、生計は苦しく、デュフィは14歳 でいったん学業を断念し働き始めました。  しかし、翌年から市立美術学校の夜間クラスを受講するようになり、ル・アーブル市から奨学金を受けてパリの国立美術学校へ入学します。当初は印象派的な作品を描いていましたが、マティスに出会い野獣派の影響を受け、その後もブラックと行動を共にする中で、セザンヌからキュビズムへの探求を行います。こうした同時代の様々な画家との交流をとおして、透明度が高く、ときに装飾的な独自の画風を築いてゆきました。  数多くのモチーフは、水辺やアトリエの風景、音楽、競馬場の賑わい、美しい建造物などが描かれ、人生半ばまでの長い不遇の時期や戦争という暗い時代にあってさえ、デュフィは鮮やかな色彩と軽快で屈託の無い筆触で、目の前にあるがままの日常の一瞬一瞬を捉えていきました。こには否定も肯定もなく、それはそのままで彼にとっての「悦び」にほかならず、そしてこの悦びとは、悲しみも悦びも全てを包み込むla vie‐生命への讃歌となっているのです。  “描く悦び”に溢れたデュフィの絵画世界をそのまま皆さまの世界として、ごゆっくりご堪能いただければと思います。
    会期
    2009年4月18日(土)〜6月28日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~20:00(入館は19:30まで)
    ※企画展期間以外は変更となる場合があります
    料金
    一般800円、65歳以上・学生(高・大)500円
    休館日 月曜日(5月4日は開館)、5月7日(木)
    会場
    三鷹市美術ギャラリー
    住所
    〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL5F
    0422-79-0033
    ラウル・デュフィ展 ~くり返す日々の悦び~の巡回展
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