特別展「荒川流域の鉱山と産業～地下資源の利用と人々のくらし～」

地下資源のほとんどを海外からの輸入に頼る日本は地下資源の少ない国と考えられがちです。でも実は、埼玉県内には数多くの鉱山が存在しています。関東地方最大の鉄山であった秩父鉱山、秩父山地一帯に分布するマンガン鉱山、ニッケル・クロム鉱山、滑石鉱山… これらの鉱山は、戦後に稼行の最盛期を迎え、現在はそのほとんどが閉山しています。とはいえ、武甲山を中心とした石灰岩鉱山や亜炭鉱山は現役で稼行しており、特に石灰岩採掘は秩父地域での重要な産業のひとつとなっています。 また、鉱山から鉱石を運搬するために設置された鉄道が、私たちの足を支える大事な交通手段ともなっています。 私たちの生活に欠かせない地下資源、そして意外と身近な県内の鉱山と産業について紹介します。